脚本は人間学

先日、数か月に渡って通い続けた脚本の短期コースを無事に修了しました。

先生が「シナリオという映像表現を書く行為は、まさに人間学について学ぶということ」というお話をされました。

不思議にも私自身シナリオ(脚本)を学ぶようになってから、人との接し方に変化が生まれました。今までは自分の生活とあまり関係ないと思われる人々には興味がなく、会話をする機会すら逃していたと思いますが、脚本の世界を知ってからは人間そのものに興味を持つようになりました。

というのも、脚本家は自分の知識の中で、女性キャラクター、男性キャラクター、大金持ち、貧乏、学校の先生、弁護士、医者、暴走族、やくざなどありとあらゆるキャラクターを作り上げなければなりません。自分の好き嫌いを問わずあらゆる人種についても理解が必要ですし、彼らを知ることは素晴らしい作品作りができるようになる過程で絶対的に必要なこと。

暴走族について何も知らないのに、暴走族が何を考え、どんな言葉を発しているかを知らなければ、暴走族役のセリフなど出てこないのです。そしてそれは医者だろうが学校の先生だろうがプロゲーマーだろうが同じこと。とにかく人間について徹底的に勉強をしなければならない。

また脚本は映像で心理的状況を表現したり、カメラワークで人間の感情をコントロールすることもできます。文章の世界とは全く違う、私の知らなかった世界でした。

脚本の勉強については、まだまだ訓練が必要と感じ、更に進級をすることに決めました。毎週課題が出され、4000文字にまとめるという過酷なクラスです。

一生をかけても追いつけないような深い世界に身を投じた自分は大したヤツだと思いますが、カンヌを目指しているとか大ぼら吹いてますから呆れます。まあ、私が70歳になるまでに絶対に映画監督の表彰式でカンヌに行きますので見ててください。

同時進行で密かにやり取りしている映画制作のための資金も着々と目途がついています。ヒッヒッヒヒ・・・

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